暴れん坊天狗について調べてみた

天狗
小学校の小宮くん(仮名)から借りたファミコンカセットの中に、それはあった。
「暴れん坊天狗」
ワクワクしながら端子に息を吹きかけ、カセットに差し込む。ゲーム世界にドットイン。
オドロオドロしい音楽、画像が始まる。
ゲームが始まると天狗の面が動き出す。慣性付きで動くものだから、難しい。
電流に触れいきなりライフが一になる。
天狗の面はすぐさま敵の攻撃を受け苦しげなサウンドとともに「無念」、と画面下に落下した。
「な、なんだこれ」

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小学生だった自分には、暴れん坊天狗は難しすぎ、そしてその世界観は暗くとっつきやすいものではなかった。

ハマったのは中学生になってからだと思う。
スーパーファミコンが世の中に出ていたが、ソフトは新品で買うと一万円と高額で、誕生日やお年玉で買う以外、金銭的な余裕はなかった。
しかしスーパーファミコンが出てきたおかげか、ファミコンカセットは中古のワゴンで数百円で手に入る様になっていった。
その中に「暴れん坊天狗」はあった。
小学生の頃のノスタルジーに浸りたかったのか、自分はビニールで包装してあるだけのそれを購入した。

中学の頃からすでに、王道よりも少し変わったものが好きになっていたので、この世界観に再開したときは、小学校の頃に感じた恐怖感よりも好奇心のほうが大きかった。
ゲーマーとしての腕が上がっている為、死んで覚えて全ステージクリヤーすることができた。
天狗の目玉や唾液でビルをぶち壊す爽快感、やけに嫌な叫び声を上げて殺される歩兵、表情を痙攣させながら目玉を飛ばす自由の女神、飛び跳ねのけぞるマッチョな木こり、どれもが奇妙で楽しめた。
そんな暴れん坊天狗をご紹介しよう。

「暴れん坊天狗」は1990年の年末に発売された。
ディレクションには源平討魔伝のプロデューサーが担当。
もともとはバイトに来ていた専門学生が企画し、音楽も作りゲームの土台を作った。その彼が「首塚から将門の怨霊が出てきて、アメリカに復讐しに行くストーリー」を作り上げたのだが、この話はあんまりなんで……ということで、アメリが合衆国に突如現れ、人間を洗脳したエイリアンを倒しに行く話、ということになったそうです。
話変えたとしても、、、アメリカを破壊し尽くす様なものよく企画通りましたね。

なんと!近年になってサントラが発売されていた!ステージ1の「テングリラ」は本当に格好いい名曲。

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