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ひきこもりミュージシャン「ノリアキ」とは何だったのか-最終回-

ノリアキ

思った以上に冗長的になってしまって申し訳ないが、ノリアキについて駆け足でまとめたこの特集、最終回の4回目。
前回分は以下より。
第一回
第二回
第三回


2008年03月、大阪での営業を記したのを最後に、ノリアキの活動を知ることが出来なかった。
 ノリア記:■大阪のホストクラブにて - livedoor Blog(ブログ)

その間我々はノリアキの残した音源を大事に、大事に聞いていた。

ある者は朝もや立つ駅ホームに佇み「opening」を聞いて一日の始まりに感謝し
ある者はノリアキの影を求め、ウッドの芝生の上で「SU・BE・TE 」を聞き、空の青さに涙し
ある者は誰も訪れない日の差さぬ部屋の中で「デビュー 」を聞き、外気に触れる覚悟を決め
ある者は一番大切な人に拒絶され、酒とゲロにまみれた新宿の路上で「だれかおれをすきになれ 」を聞き、自分の心を慰めた。
それぞれの人々の生活の傍らに、常にノリアキはいた。




 オフィシャルの報告は相変わらずなかったが、ノリアキの新しい曲を、我々は待っていた。
だがそんな希望を踏みにじるかのように、2008年9月、公式サイト突然の消滅。
ファンは生きる縁を失い、絶望する。
退学までしてエンターテインメントの道を選んだノリアキを、クルーザー(旧一億円プロジェクト)は切り捨てたのか……。と思ったその時、マミ社長のブログに、サイト消滅についての情報が掲載される。

■ノリアキファンの皆様へ テーマ:■お知らせ ノリアキファンの方から、ノリアキの公式HPが 「現在なくなってしまっているけど、どうなっちゃったの?!」という件で、 問い合わせをいただきました。 (といっても2名だけですが・・・!) 6日くらいから、ノリアキHPへクリックしても、「Not Fonud」状態で すべて消えてしまっているのですが、 これは、 こちらで、サーバーの移行にちょっと手間取っていまして、 いったん消えてしまっている状態です・・。 HPも閉めて、全部なかったことに・・ とかではもちろんなく、そういった事情ですので ノリアキファンの皆様、申し訳ありませんが、どうかお待ちくださいませ!
■ノリアキファンの皆様へ|■女社長市川マミのクルーザー航海日誌■ 

 

そしてあとに続く文章に、ノリアキの近況が書かれていた。

ちなみに、先日、ノリアキ君と別件で会って②時間くらい話してたのですが カレーを美味しそうにバクバク食べてました。 「プログラマーになろうかと思って、就職活動始めてみました」 とも言っていました。

ノリアキはミュージシャンをやめて、プログラマーへの転身を考えていることを、我々は知ることとなる。
日和ったのか。ノリアキはリアルなミュージシャンとして生涯を送るのではなかったのか!俺たちを残して去っていくのか!
そしてサイトが消滅したまま、年を越した2月、マミ社長のブログより、久しぶりにノリアキの名前を発見する。



在庫をただ眠らせてもしょーがないんで・・ あちこちに送ることにしました。ラジオ局! 今日だけで96送って、これは明日送る予定の弟2弾。 「BRUTUS」で偶然ラジオ特集してたのでそれを参考に、 なんだかんだと合計で200くらいになりそう さあ、ここから一体いくつの番組でかけてもらえるんでしょうか? ラジオっ子のみなさん、もし万が一かかったら教えてください! もちろん、中身はノリアキCDです。
■ラジオ|■女社長市川マミのクルーザー航海日誌■

マミ社長の行動にあわせ、ノリアキのサイトが復活する。

このサイト移転について、ノリア記が久しぶりの更新。 ノリアキの公式HPですが 下記に移動になりました。 またなにか動きがありましたら こちらの方でご案内していきますので 今後ともよろしくお願いいたします!

新しいurlはこうだ。

http://www.noriakimusic.com/

http://www.thecruiser.jp/noriaki/

noriakimusic.comのドメイン料(サーバー代も?)を払うことをやめて、クルーザーオフィシャルの階層下に入れてしまっている、ということだ。
つまり会社のノリアキを売り出していく姿勢が、あまりにも消極的になっているということを意味してた。
だがこれは、プロジェクトに興味を失ったノリアキ、水野、古屋の中で、一人売りだそうとするマミ社長孤軍奮闘の最後のアクションだったのかもしれない。
その行動が実り、PVの放映、ラジオでの放送とつながる。

■ノリアキ「スカイフィッシュ」PVが流れます! ■リクエストお願いします!

そしてこれ以上盛り上がることはなく、再度沈黙が訪れる……。
それからしばらくたった2009年8月3日に、マミ社長が思いついたようにノリアキの記事を載せる。

ずいぶんご無沙汰なノリアキですが・・ 私は、ノリアキ楽曲の中では、この曲が一番好きです。 いつか、この曲はなんかのエンディングテーマとして 使いたいです。
■「だれかおれをすきになれ」

この記事が事件の前触れだった。
記事公開二日後。 ノリア記半年ぶりの更新。
全文を掲載する。 

ノリアキです。

このたびニュースなどで報道されているとおり、
リヴの押尾学氏が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されました。

マナブのやったことは、けっして許されるものではありません。

マナブには、しっかりと法の裁きを受け、
そしてまたいつの日か、ファンの声援に真正面から応えてもらいたいと、
ノリアキは心から願っています。

正直、色々なことを考えました。

これまでもずっと、マナブとはお互いにいい影響を与えあって、切磋琢磨し、
やってきたつもりです。マナブがどう思ってるかはわからないケド…。

そして、1つの結論を出しました。

この機会を持って、
ノリアキは、ノリアキとしての活動を封印しようと思います。

俺にとって、「リヴの押尾学」がいないこの業界でやっていくというのは
考えられないことなんです。

張り合いがないとか、気が抜けるとか、そういうことともちょっと違う。
とにかく俺の中で、今後ミュージシャンを続けていく意味が見いだせなくなってしまった。

以前、ノリアキを封印して「NORI∀KI」に改名していた時期もあったけど、
今度のはそういうものでもありません。
本当に本当の封印。限りなく引退に近い決心です。

ファンのみんな、突然身勝手なことを言ってごめん。

けど、俺にとっては、とてもとても重要なこと。
みんなにも、わかってもらえたらウレシイ。

俺の魂は、俺が作った音楽の中に刻まれていて…

ノリアキは、永遠にそこにいます

いつか、また会える日が来ることを祈って。

2009年8月5日 ノリアキ
大事なお知らせ。

各方面に衝撃が走る。

2010年現在131件ものコメントが寄せられている。(131件がコメントの上限)

活動停止を惜しむ声、続けて欲しいと望む声。ディスる輩もいた。

突然の別れに、キッズたちの心が空っぽになった。

 

 

これがノリアキプロジェクトの顛末である。


 

ノリアキとはなんだろう

最初にunstoppableを見た時の感想は、素人に毛の生えた映画サークルがyoutube向けに作った風変わりなおもしろ動画なんだろうな、と思っていた。

フリーのソフトで作られた音源は、歌い手の胸板のようにペラペラで、貧弱だった。

攻撃的なラッパーの格好をすることで、逆に貧弱さがとても強調されていた。

プロデューサーの命令に従って雪の残る山奥で転がり、港でパラパラを踊るキミの痴態は、全世界の晒し者であった。

キミのキャラクター性に魅力を感じた水野・古屋から後輩と称して顎でこき使われ、いじられ、おもちゃにされていた。

キミはその2人みならず日本の、全世界の笑いものとなった。

ただキミにはその鮮烈なビジュアルショック以上に楽曲の才能があり、朴訥な歌唱はわれわれの心に深く届いた。

気鋭クリエイターのお遊びとして終わる筈だった作品が、マミ社長の「音楽ブームが来る!」というトンチキな予想も後押ししてドンドン大きくなっていった。

曲を支える水野敬也・古屋雄作の作詞は、どれも洗練され、そしてたまに理解不能だったが、魅力に溢れ、われわれの心を打った。

キミの最初に出した曲、そして一番聞かれた「unstoppable」は既存のミュージシャンをディスったフェイク野郎だ。

そのフェイク野郎がリアルを叫ぶことでアイロニーとなっている筈だった。

 

でもいつからだろうね。君の曲を真面目に聞いてしまう様になったのは。

 

マミ社長と同じく、「だれかおれをすきになれ」が一番好きだ。

失恋した夜、稲妻走る空の下、狩野川まで走って行って「だれかおれをすきになれ」をエンドレスで聞きながら、声を上げて泣いたあの日を忘れない。

ノリアキが活動停止を決めた夜、俺はやはり声を上げて泣いた。 もう少し、曲を聞きたいと思った。

だけれど、今はノリアキが引退してよかったと思っている。 水野敬也が失踪したノリアキに送ったメールの一文

「人はやりたいことをやって生きていくべきで やりたいことはやらなくて良いと思う。」

大多数の人がそうありたいと願いながら、臆病さや、ままならない現実のため、やりたくもない事を日々こなしている。

不快を退ける基本的な感情を実践していくということは、時として不快な状況に身を置くこと以上に困難が待ち受けることだろう。

ノリアキが水野の教えを忠実に実践したうえでの決断ならば、ミュージシャン活動はノリアキにとってもはや価値のないものだ。

無理に作り出された曲は、きっと引退以上に我々を失望させることだろう。

今はプログラマーとして、快楽原則に基づき、タイピングのグルーブに合わせて頭の中でラウドにシャウトしているのかもしれない。

俺たちはノリアキの次のデビューを泣き笑いで見送り、ノリアキの残した音楽で乾いた心を潤し、微笑を絶やさず生きていくことが大切な事なのだと思う。

最後にこのような素敵な企画を産み出してくれたノリアキ・スタッフに感謝します。

おしまい。

※「ひきこもりミュージシャン「ノリアキ」とは何だったのか」はググってまとめたエントリーです。相当いい加減に作られていますので、間違った箇所が多々あるかと思われますが、コメントにて指摘していただけるとありがたいです。

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