「記憶する技術 伊藤真」を読んでみた

もともと悪かった記憶力が、40歳を目前に更に悪くなってきたので、「記憶する技術 伊藤真」を読んでみた。

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記憶力は何歳からでも鍛えることができる。

同じことを飽きずに繰り返すこと。
人は興味の薄いことに対し、覚えることができない。
喜怒哀楽の感情と結びつければ、記憶は定着しやすくなる。
ストレスは記憶の大敵なので、もうこのストレスにはなれたという記憶を自分で作り出してしまえば、ストレスになれてしまったことになる。この状況が作り出せないのならば、自分にとってプラスにならないので、どんどん忘れる。忘れるための儀式が効果的だ。頭の中にリセットボタンをもったり、紙に書いて丸めて捨てたりするような儀式だ。
記憶のゴールデンタイムは開始一時間と、寝る前の5分間だ。
エビングハウスの忘却曲線
20分後に42%、一時間後には56%、一日後には七十三%、一週間後には七十七%、一ヶ月後には七十九%を忘れる。
ヒンドゥーメソッド
一日目の内容は一日目が終わった後に復習する
二日目にめ一日目の内容を復習してから二日目に入る
三日目はそれまでの内容をざっと復習してから学習に入る
耳の記憶力は強い。口伝は耳で伝わってきた記憶方法だ。音読を薦める。
授業内容を自分の中で想像し反復するセルフレクチャー
一日を振り返る。日記をつける。
知らない道を通って帰宅することで様々な町並みを注意深く観察しながら帰る。
古代ギリシアに伝わる「記憶の宮殿」。馴染みのある室内空間を自分の頭の中にもち、棚やテーブル等に物事を当てはめて記憶していく。
考えることをやめる> 議論が延々続くのは良くない。考えることをやめて決断が必要になることがある。多数決は議論の末少数意見を切り捨てる。決めたことが運用していくうちに悪かったのならば、少数意見を取り上げてアップデートしていくことが大事なのだ。
自分が全て悪いと思うのは思い上がりだ。自分に万能の力があると思って思い上がっているのと同じだ。
ソクラテスの弁明
「しかしもう去るべき時が来た―私は死ぬために、
諸君は生きながらえるために。
もっとも我ら両者のうちのいずれがいっそう良き運命に出会うか、
それは神より外に誰も知る者がない。」
幸も不幸もないのだ。

記憶力を鍛える教科書というよりも、作者本人にとって記憶とはどういうものなのか、という哲学が印象に残った。
自分は両親を早いうちになくし、社交的でもないから月に1〜2回程度友達と話すだけで、基本的にずっと一人。独身の平均寿命は短いというが、こうしてずっと一人でいると頭を使わなくなっていき、自分が活きているのか死んでいるのか、何がしたいのかもわからずただ生きているのみの生活となっている。ずっとパソコンの画面を眺めでダラダラ時間を浪費していることが本当に多い。脳が溶けるのを放置していたら、あっという間に人生が後半戦になっていたのだ。
自分で記憶を消そう、消そうとして生きていたきらいがある。厭世的で、人と距離をおいて、一人でいるのが安全だからと過ごしてきた。女性から何度か求愛されたこともあったが、人間づきあいが苦手でたいてい断ってしまい、傷つけてしまった。
仕事でもしょっちゅう忘れることが多い。「あ、忘れてた」という感じではなく、「え、まったく記憶にない…」という
努力をすれば、努力している者同士で連帯感が生まれ、人との関係が深まるのだろう。

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