WordCamp Tokyo2017 #wctokyo

webサイト構築の現場は、なかなか仕事が終わらない。
何故か。
  1. お客様の返答がない
  2. 各種ブラウザでの崩れ
  3. テスト直前の修正で仕様変更による二次被害で更に細かな部分に崩れが
  4. あれ?ここの修正やっておいてって言ったんだけど
  5. ここも修正しておいてほしいんだけど
  6. ついでにここもお願い
  7. ここの文字すこし小さくしておいて
  8. 管理画面から編集出来るようにして
  9. ここのマージン広げて
  10. バナー作って
  11. 原稿差し替えで
結果 終わらない。
コミットログを見ると
  • 開発準備: 0.5
  • デザイン: 1.5
  • 開発: 3
  • 修正/調整: 5
一般的な見積もりではテストについて明記なし: 修正/調整に対して工数の見積もりがない。
この修正/調整する部分に「レビュー」と名付けて提案する。
テスト=動作検証
レビュー=確認後の改善
見積もりの仕方
  1. 最初から見積もりに入れる
  2. まずプロトタイプを作り、そこから再度見積もりをする
  3. 最低限でのローンチ(スピーカーおすすめ)運用しながらアップデートしていく。
3を行う上での利点は、アクセス解析やユーザーの反応を見ながらフィードバックと改善を行える。クライアントとサイトの価値を共創できる。
レビューの工数は実際の開発者も読みづらい部分であり、この部分を最初の見積もりから外すことで、スケジュールや予算を確保出来るのではないのだろうか。

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紙を発行するのはそれなりにコストがかかる上、情報をアップデートする度刷り直さなければいけない。その流れでwebサイトリニューアルに環境協会に光市から予算が落ちる。
静的ページで運用されていたサイトを2014年WPにて新規リニューアル。
結果コンテンツ数が激減。団体側のWPの操作方法もなれておらず画像が不等倍だったり、最新情報に乏しい。
2016年石川さん(スピーカー)に、この状況をどうにかしてほしいという相談が来る。
問題点
  1. 制作会社の観光協会へのWPの操作が不十分
  2. 画質がおかしいかったりアスペクト比がおかしかったりする
  3. 情報量224件のデータがあったが11件になっていた
  4. 導線が薄く回遊率が落ちている
  5. スマートフォン対応が出来ていない
  6. SSL化が出来ていない
  7. アクセスデータを取得するアカウントを紛失している
  8. 観光協会のアカウントは編集権限しかない
作り直したほうが早い。しかし補助金をもらっている以上、2年しか運用していないのにリニューアルは難しい。
  1. 自治体の体制づくりをしっかりさせた。デザイン、技術者、コンテンツ制作者の3人を揃えた。
  2. 制作会社から管理者権限の移譲。
  3. アナリティクスを新しく作り、現在稼働中のサイトからアクセスデータを取得する
  4. 画像について、スマホサイトに最適なものを使用するよう徹底指導
  5. 減っていたコンテンツをかき集め、写真素材も新しく撮影し、現在162件
  6. UserAgentによる切り分けで、レスポンシブ対応を行う。classの洗い出し、修正に伴う影響範囲、HTMLタグの最適化などを人力で行う
  7. SSLにしたことによる影響範囲も計り知れないので、プラグインを使わず人力で行う
  8. 回遊率を上げるため、大分類を常時表示
更にアクセスを上げるために
  1. 光市在住の著名人へのインタビュー記事
  2. SNSを連携させることによる拡散をねらう
気をつけていること
  1. 翌年の撮影も意識して素材を集める
  2. 終了宣言をしっかりする(告知はするが、終了宣言は忘れがち)
結果
検索エンジンからの流入が240%アップ
アクセス数も204%アップ
今後の問題
  1. 分類に含まれない記事の取り扱い
  2. コンテンツが増えることにより、見つけたい情報にたどり着けない。
  3. スラッグの問題。日本語ではなく、英語のスラッグにしたほうがいいのでは。
結び
  1. 管理情報をわたしておく。
  2. 関係者と信頼関係を作り
  3. ルール作りをし、マニュアル化
  4. 困ったときに頼れる人